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世代がわかるかも?単位「リットル」の大文字・小文字 ~ 第660号 ~

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単位「リットル」、大文字・小文字のどちらで書きますか?

> 突然ですが、体積の単位「リットル」を手で書くとき、ℓ(小文字筆記)、L(大文字)のどちらで書きますか?

例えば買い物のメモ用紙に「お茶 2リットル」と書くような場合です。
因みに私は無意識だと「 」で書きます(仕事で書くときは「 L 」で書くように気をつけています)。

職業柄か、日常の場面でも無意識に単位や数値表記に目が行くのですが、 先日子供(小学生)の算数の教科書を見ていたら、体積の単位が「 L 」で記載してありました。同じく中学生の教科書では体積は「cm3」で記載されている箇所が多いものの、リットルの表記はやはり「 L 」の大文字でした。

私が小中学校で習ったときのリットルの表記は「 」であり、大文字の「 L 」に違和感を感じたのです。

“リットル”は大文字( L )が基本

> 教科書のリットルの表記について少し調べてみると、2011年から小文字の「 ℓ 」が 大文字「 L 」に変更されていました。

ちなみに、国際単位系( SI )リットルは「 SIに属さないがSIと併用される単位 」として小文字( l )、大文字( L )の、いずれも使うことができます。

しかし、かつて私が教科書で習った「 」は “斜体” と呼ばれる形ですが、SIにおいて単位記号は “立体”( = l ) を使うこととなっています。つまり「 ℓ 」はルールから外れた表記となってしまいます。

かといって、立体でリットルを小文字を表すと「 l 」となり、数字の1と判別が難しくなります。産業技術総合研究所の資料でも、数字の1との混乱を避けることを考え大文字の「 L 」を推奨しています。

以上のような背景から教科書のリットルの表記が大文字になったようです。

「リットル」単位の書き方ひとつで世代がわかるかも?

> なお、2011年の教科書の改訂で長さ(メートル)も筆記体から立体( mm )に変わっています。他にも、mmL(ミリリットル)といった具合。

教科書の単位の表記が変わった2011年時点で居た学年には幅があるので一概には言えませんが、単位の書き方ひとつで、ある程度の世代がわかるかもしれません。

▼ 2023.10.30 ”仕事で書くときは「 L 」で書くように気をつけています“を追記しました。

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