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材質一つで露点温度は大違い!圧空配管材の影響 ~第636号 ~

ググッと配管を曲げて・・露点温度は作業しにくい金属製の配管で測っています

> 製薬や医療機器製造のお客様から、圧縮空気(圧空)の品質測定のご依頼を頂くことが増えています。圧空が製品に直接触れることもあり、その“空気の質”の管理面から測定のご依頼を頂いているものと思います。

ご存じの通り、圧空はエア駆動バルブなど製造装置の動力源から、スプレーの噴霧など様々な場面で使われています。使用場所に近い現場では樹脂製の配管(チューブ)を使うことが多いので、黒や青、あるいはオレンジのチューブを見たことがある人も多いのではないでしょうか。

いくつかある“空気の質”の評価項目のうち、『露点温度』を測定する時は当社は金属製(ステンレス/SUS316)の配管を使います。

測定の際には、圧空の取出口(サンプリング口)と、測定器を接続する必要があるのですが、金属製の配管は樹脂製に較べて固いので、曲がり癖を真っすぐにしたい時など力が必要なため、扱いにくく感じることも多いです。

⇒ どうして樹脂製に比べてはるかに“作業しにくい”金属製の配管を露点温度の測定に使っているのか?というと、これにはちゃんと理由があります。

樹脂の配管では周辺の水分が入り込んで露点温度が上昇する

> 作業しにくい“金属製”と、作業しやすい“樹脂製”の配管で露点温度の違いを見てみます。

■ 測定の条件

テスト
パタン
使用配管
(ボンベ~サンプリングセル)
使用継手
材質 長さ/太さ(外径) 種類
SUS316 1m/Φ6 スウェージロックチューブ継手
ウレタン樹脂 1m/Φ6 樹脂配管用ワンタッチ継手
ウレタン樹脂 3m/Φ6 樹脂配管用ワンタッチ継手

■ 測定の結果

露点温度が低いガスとして窒素ボンベを準備し、金属製と樹脂製の配管で露点温度を測った結果が以下です。金属製と樹脂製の配管で測定した露点温度に大きな違いが出ています。さらに、樹脂配管が長くなると金属製配管との差が拡大しています。

テスト
パタン
使用配管
(ボンベ~サンプリングセル)
露点温度
材質 長さ/太さ(外径) ℃DP
SUS316 1m/Φ6 -68.3
ウレタン樹脂 1m/Φ6 -47.3
ウレタン樹脂 3m/Φ6 -30.0

感覚的には、陽圧のクリーンルームに外部の塵埃が入らないのと同様に、圧力がかかった配管内に周辺の水分の影響は受けなさそうですが、樹脂製では影響が出る結果となりました。

正確な測定を求め、使いにくさはググッとこらえて作業しています

> 今回は配管コネクタの違いや、露点温度が低いことも、大きな変化が出た理由の一つと考えられます。それでも1mという配管の短さで大きく影響が出たことには驚きました。

※ そういった周辺環境からの影響を抑え、正確に測定するために、当社では使いにくいのをググッとこらえて金属製の配管を使う測定手順としています。

▼ 「圧縮空気(圧空)の品質測定」についても「無料オンライン相談会」からご相談していただくこともできます。


※ 当社は、フィールドでバリデーション・キャリブレーションを実施する立場から、規格の要求内容や定義を具体化(具現化)して、お客様に満足して頂ける作業をお届けする努力を続けています。

最後まで、お読みいただき有難うございました。