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第583号 GDPガイドラインが要求する温度マッピングの課題と考慮点について[その2]

引き続き、温度マッピングの課題を解決する考慮点をご紹介します

> 前回のメルマガでは、実際に倉庫の温度マッピングを実施する際の課題や考慮点などをお届けしました。

■ (前回では)、①の計測点の位置と箇所数(間隔、高さ)の考え方・進め方の一例をご紹介しましたので、今回は、引き続き②③④を考えてみます。

初めは、計測期間、計測周期の考え方・進め方の一例になります。

②計測期間、計測周期

> 計測期間、計測周期を次のような倉庫内の温度変化で考えた場合

□ 計測期間は、倉庫温度の製品の出し入れなどの変動の繰り返し、(例えば、1週間等)で考えます。
□ 計測周期は、倉庫の大きさなどによる温度変化の仕方(例えば、温度変化が大きい時は、数秒周期、小さい時は、10分周期など)で決めると良いと考えます。

次は、計測方法(通常運転、停電時運転、ドア開放、非常時運転)の考え方・進め方になります。

③計測方法(通常運転、停電時運転、ドア開放、非常時運転)

> 倉庫の温度制御は、いつもキチンと運転されていることが当たり前ですが、停電時の温度変化、ドアの開放時間と温度低下の関係、エアコンが1台故障時(非常時)の温度変化なども計測する必要があります。

(今回の)最後は、計測時期(夏季、冬季)の考え方・進め方の一例になります。

④計測時期(夏季、冬季)

> 倉庫内の温度は天候に大きく影響を受けることが考えられるため、真夏、真冬の時期の温度データも計測する必要があります。

※ 真夏・真冬のタイミングは、管轄する気象庁のデータを参考に実施時期を決める場合もあります。

【次回】▶▶▶ ⑤、⑥は次回ご紹介します。

▼温度マッピングについても、コチラからご相談していただくこともできます。


※ 当社は、フィールドでバリデーション・キャリブレーションを実施する立場から、規格の要求内容や定義を具体化(具現化)して、お客様に満足して頂ける作業をお届けする努力を続けています。

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