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第481号 校正作業時間短縮のために校正依頼側での留意点を提案してほしい

校正時間を短くするために心にとどめておくこととは・・・

> 「校正作業を依頼するとき、一体どのように依頼をしたら校正作業時間が短縮できるのか?」というお客様のお問い合わせ内容を探るために、まずは、校正作業とは何を指すのか考えてみます。

■ 校正作業は、簡単には次の3つから成り立っていると考えます。

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校正作業時間を短くするは、この3つの時間のトータルを短くしようとするものですので、それぞれの項目に注目して短くする方法を考えることになります。

※ 校正作業時間を短縮するには、この3つのことに注目したら良いと考えていただけたらと思います。

校正作業時間を短縮するにはのどの項目に注目したら良いか

> 様々な使用環境がありますので、何時でも時間短縮効果を出せるとは言えませんが、少しは参考にしていただけると思います。

□ 時間短縮するためにはここに注目!

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このように考えると、①準備と②校正があれば時間短縮のチャンスがあると考えられます。

※ この考え方を活かした例として、当社が日頃お客様とお話していることをご紹介します。

[例1]同じ機種を校正依頼する

> 温度計なら温度計、圧力計なら圧力計と同じような仕様のものを校正できる様に依頼する。

例えば、同じ標準器が使用できれば、校正の都度、準備をし直す必要がないため時間短縮が可能になる。

【標準器の例】

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一概に、同じ標準器・補助機器で良いのかという議論はあると思いますが、ここでは、同じものが使用できる校正仕様とさせていただきます。

※ 従って、同じ機種、言い換えれば、「同じ標準器」と「補助機器」を校正で使用する機種を依頼すれば良いという考えになります。

[例2]校正対象の測定機器を「1か所」に集める

> 現場、現場で測定機器がオフライン(単体)で使われている場合では、測定機器を決められた場所に集めておいて実施するように依頼します。

例1の短縮時間より、校正のための移動時間が無くなり、大幅に校正作業時間が短縮できることになります。

■ 校正時間短縮の方法は、今回挙げました2つの例のように、①と②が複合された方法が多くなると考えます。

ご質問は、「なるほど」と考えさせられました

> 現場で校正のコストダウン、コストダウンと考えていても、なかなか良いアイデアが出ないことも多いと思いますが

■ 今回のご質問のように、校正依頼側でありながら、校正作業を実施する側の視点に立った見てみることは、コストダウンへの近道になるのではと感じ、「なるほど」と思いました。

※ 当社は、フィールドでバリデーション・キャリブレーションを実施する立場から、規格の要求内容や定義を具体化(具現化)して、お客様に満足して頂ける作業をお届けする努力を続けています。

最後まで、お読みいただき有難うございました。