バリデーション@エヌケイエス株式会社 NKS

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第427号 輸送時の振動の大きさは、製品を輸送している慎重さが影響する?

輸送の仕方を今より良くしたいと思ったら!

> 私たちは、製品を輸送するとき、何らかの振動が製品にかかっていると思い、実際の郵送状態の振動を測定し、その振動が輸送する製品に影響しないことを確認しています。

時には、輸送の仕方を今より改善したいと、別の輸送方法を検討することがあります。

■ こんなとき、別の輸送方法がどれぐらいの振動になるかが分ると検討がし易いですが、なかなか情報が見つかりにくいと感じています。

※ そこで、今回は、検討の一助になればと考え、今まで実験で測定したデータを比較してご紹介したいと考えました。

6通りの輸送の仕方で合力データを比較しました

> グラフにしました合力データは、輸送している製品のケースに張り付けた振動計にかかるXYZ方向の振動のベクトル和になります。

この合力値は、輸送している製品にどれぐらい振動が影響するのかを評価する指標になる考えます。

■ 輸送の仕方と1分間の加速度(合力)の最大値/平均値
  Picture 11

■ 合力の1分間のグラフ
  Group 3

※ 但し、上記の実験は、あくまで一例で、種々の条件により計測値は異なります。

製品を運んでいるときの慎重さが振動の大きさに出る?

> それぞれのデータを比較することで分かったことをまとめてみました。

□手提げ持ちで輸送するときより、両手持ちで輸送するときのほうが振動が小さい
⇒両手だと大事に運んでいる感じがするのが数字でも証明されて納得できます。

□全ての運び方で、重いほうが振動が小さい
⇒重いほうが荷物がしっかりとしているので、振動は小さくなる。これも納得!

□台車で運んだ時の振動の変化は相当大きく感じる
⇒台車の構造などに相当影響されると思うが、ゴロゴロ運んでいる感じで振動してそう。納得感大きい。

※ 今回の輸送の仕方と振動の大きさからはこんなことが言えると思います。

■ もし皆様方で、こんな輸送をした時のデータが欲しいと思われる方がお見えになりましたら、ご連絡頂ければと思います。

皆様方と全く同じ条件で測定はできないと思いますが、少しは参考になりそうな実験のデータをお出しできると考えます。

但し、このメルマガでデータを公表しても良いとしていただけることを条件とさせていただきます。

輸送方法の検討に少しでもお役に立てれば幸いです

> 当社の実験データもそうですが、実験をするときの様々な条件で振動の値が違ってくると想像できます。

そのため、これらのデータがそのままお役に立てるとは思われませんが、少しは、輸送方法の検討のお役に立てれば幸いと考えています。

※ 当社は、この様な実験の方法や測定データ等のノウハウで、どんな環境においても、お客様に満足して頂ける作業をお届けする努力を続けています。

最後まで、お読みいただき有難うございました。