バリデーション@エヌケイエス株式会社 NKS

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第424号 台車(人力)でチョット重い製品の輸送時の振動は小さくなる?

保冷ボックス内の振動は運ぶ製品の重さによって変わる?

> 重さの違ったものを箱に入れて運んでいると軽いものと重いもので箱の中の挙動が違うことを経験しています。

軽いものは上下左右に跳ねているように動くが重いものの動きはそれほど動かないと感じます。

■ こんなことから、保冷ボックスの振動も積んだ製品の重さによって少しは変わるのではないかと考えました。

※ そこで、今回は保冷ボックスの中に、製品に見立てたものを入れて振動を測定することにしました。

   Group 1

保冷ボックス+製品=7.5㎏を前回同様のやり方で輸送しました

> 前回同様、当社駐車場から玄関まで保冷ボックスを載せた台車で移動しました。

   Group 2

驚くことに、振動は合力で約1/2になりました

> 使用した振動計のデータは、X軸(左右)、Y軸(前後)、Z軸(上下)の1秒間あたりの最大値を表示し、XYZのベクトル和を合力と表示しています。

■ 1分間の加速度の最大値
   Picture 59

■ 1分間のグラフ
   Group 4

★★★ 2つの結果を見比べてみます。

■ 1分間の加速度の最大値

   Picture 69

■ 1分間のグラフ
   Group 6

今回の実験結果からは、複雑な振動の波形になっていますが、段差と想定する場所の振動が小さくなったと考えます。

※ 但し、上記の実験は、あくまで一例で、種々の条件により計測値は 異なります。

やはり使用状況に合わせて確認することで安心できる

> 今回の実験は、重さを2.5㎏⇒7.5㎏に増やしただけで振動は約半分になるという結果になりました。

このことから考えると、やはり、思っていた通りになっているかを実輸送テストで確認しといた方が安心できると考えます。

※ 当社は、この様な実験の方法や測定データ等のノウハウで、どんな環境においても、お客様に満足して頂ける作業をお届けする努力を続けています。

最後まで、お読みいただき有難うございました。