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HP186 風速測定方法の違いによる測定値への影響

概要

さまざまな産業で使用されているクリーンルームでは、吹出口から室内に清浄な空気を入れ、吸込口から室内の汚れた空気を出すことで、クリーンルーム内の清浄さを保っています。
また、室内に吹き込まれる空気の量が多いほど、室内で発生したホコリが、短時間で排出され、室内の清浄さをもとに戻すことが出来ます。
そのため、クリーンルームの性能確認項目の一つとして、吹出口や吸込口の風量を調べるために風速を測定することがあります。
そこで今回は、測定用のフード等を設置しない状態で、位置を変えながら風速を測定する実験をしました。
 1. 確認対象
 外径100mm(内径約93mm)の風洞とファンを準備し、
 ・「風洞から外に向かって気流のある状態(吹き出し口)」と、
 ・「風洞内に気流が吸い込まれる状態(吸い込み口)」を作り、
 風洞端部からの距離毎に風速を測定する。
 2. 測定の方法
 ① 「吹き出し口」の測定のため、風洞から気流を外に向かって発生させる。
 ② 風洞内と、端部から離れる方向に1cmおきに風速を測定する。
 ③ 「吸い込み口」の測定のため、気流が風洞内に吸い込まれる状態を作る。
 ④ ②同様に、風洞内と、端部から離れる方向に1cmおきに風速を測定する。
 
 □測定した内容(測定位置)
  風洞内、風洞端部から0~15cm(1cmおき)
□測定のイメージ
HP18610.jpg
3.測定の結果
測定した結果は以下のようになりました。
HP18640.jpg
グラフにすると以下のようになります。
HP18650.jpg
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 第233号 クリーンルームの「吹出口」と「吸込口」で測定位置を変えながら風速を調べました。