HP167 温度センサ「熱源への挿入長さの違い」による指示値への影響(その2)
概要
□装置内の温度を測る温度センサは、一般的にある程度の長さを熱源に挿入しないと
正しい測定ができないといわれます。
前回の実験では、恒温槽(液槽:水/油)内にどの位の長さを挿入したら正しい測定が
できそうか、また挿入長さが短い(浅い)場合、どのような影響があるのか調べました。
今回は同仕様のセンサを10本用意し、結果が同じようになるか追確認しました。
1. 確認対象
□対象とした温度センサ
・タイプ: 測温抵抗体(Pt100Ω)
・径 3.2mm、長さ200mm
・前回と同じ仕様の物を、10本用意しました。
□使用した標準温度計
・高精度Ptデジタル温度計 (Testo GmbH社製)
・径 3mm
2. 測定の方法
①恒温槽(液槽:油)を121℃に設定し、昇温する。
②対象の温度センサを1cm挿入し、固定する。
③標準温度計を、対象の温度センサ先端に近接させて設置する。
標準温度計のセンサは出来るだけ恒温槽に浸るよう、斜めに挿入する。
④測定値が安定したら、測定値を読み取る。
⑤挿入長を変えて同様に測定を行う。
□測定した内容
対象センサの挿入長さ : 1/2/3/5/10/15cm
恒温槽(液槽)設定温度 : 121℃
対象本数 : 10本
□測定のイメージ
測定の方法は前回と同様です。センサを変え、10本同じ測定を行います。
3.測定の結果
測定した結果は以下のようになりました。
上表をグラフにすると、以下のようになります。
□今回の10本の測定でも前回同様、挿入が浅い場合は基準との差が大きく、
5cmの挿入位置より深い場合、誤差がごく少なくなる結果となりました。
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