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第368号 エアコン等の暖房気流による恒温水槽の温度影響を改善!

エアコン等の暖房気流による温度影響の改善方法を考えました。

HP36710
前回エアコン等の暖房気流による恒温水槽温度への影響についてお届けしました。

恒温水槽内の温度が変わるのは、風のあたる方向、風量、風の温度など様々な要因があると考えられますが、どちらにしても、恒温水槽内の温水に暖房気流が触れることで変化していると考えました。

その対策として選んだのは、水面にフローティングボール※1を敷き詰めて、暖房気流が温水にあたらないようにすることです。

チョット驚くほどの改善効果がありました!!

実験方法は、前回同様、エアコンの暖房気流が直接あたる場所に水面にフローティングボール敷き詰めた恒温水槽を置いて槽内6ヶ所の温度をモニタリングしました。

[測定システムの概要]
HP36711

[30℃で制御した時の測定結果(平均温度)]
HP36720

□測定結果から
最大と最小の差は、0.61⇒0.22℃と大幅に改善しました。

※フローティングボールを水面に敷き詰めるだけの対策で、これだけの効果がでたのにはチョット驚きました。

フローティングボールを入れるだけで使えます!

今回の対策の肝は、偶然、フローティングボールを目一杯入れたことにあったと考えます

□前回の実験の状況から、
エアコン暖房気流の恒温水槽へのあたり方が、時々で、方向が変わったり、風量が変化したり、温度が変わったりと複雑な状況だったので恒温水槽の水面に目一杯入れた(2段ぐらい)のが効を奏したと考えられます。

※簡単な方法ですので、現場でも使いやすいものだと思います。

エアコン等からの暖房気流があるところでも作業が可能になります。

前回のメルマガでは、
キチンとした風除けをしたり、全く風のこない場所を選ぶなど、暖房気流が直接あたる場所での作業を避けることが無難だとお知らせしましたが

■フローティングボールを使えば、特別にシビアな校正仕様でなければ、現場で活用できるレベルと考えます。

※当社は、
 この様な実験の方法や測定データ等のノウハウで、どんな環境に
 おいても、お客様に満足して頂ける作業をお届けする努力を続けています。

最後まで、お読みいただき有難うございました。