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第251号 熱シール機の表面温度分布を測定しました。(その2)

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圧着レバーを押して測ると温度のバラツキは半分以下になった!
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>> 実験に使った卓上型のシール機の使い方は
 ・前面のダイヤルで加熱時間を設定し
 ・ヒータ部の上に袋をセットして
 ・圧着レバーを「カチッ」と音がする位置まで押し下げて
 シールするようになっています。
□今回の実験は、圧着レバーを「カチッ」という位置まで押した状態で、
 ヒータ部の5ヶ所の温度を(前回と同じ方法)で測定しました。
hp25110.jpg
[測定に使った直流安定化電源と温度センサの仕様]
 1.直流安定化電源
  メーカ:菊水電子工業
  型式:PWR400M
  レンジ:0~320.0V/0~6.25A(最大400W)
 2.温度センサ
  メーカ:大成製作所
  型式:DW JIS 1 TS 0.3
  レンジ:-40~150℃
hp25150.jpg
hp25151.jpg
■ 実験結果から
(1)前回同様、ヒータに流す電流が大きい(表面温度が高い)程、
   表面各点の温度のバラツキが大きくなりました。
(2)そのバラツキの大きさは、圧着レバーを上げた時よりも、今回の
   ように押し下げた時の方が大幅に(最大で約6割も)小さくなることが
   分かりました。
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何で、圧着レバーを押し下げるとバラツキが小さくなったのか?
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>> 圧着レバーを押し下げたことで
 ・ヒータの熱が温度の高いところから低いところに移動することで、
  表面温度が平均化したり
 ・空調機などの風が熱シール機に当たらなくなった
  などの影響があったと考えられます。
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従って、定期的な確認は圧着レバーを押し下げた状態で確認するのが良い!
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>> 圧着レバーを上げた状態では、温度が安定しない要因が色々と
 ありそうなことも分かってきたので、熱シール機が「ちゃんと」
 シールできるのかを定期的に確認するには
 ■ 圧着レバーを押し下げた時の温度データを採集して、その温度に
   なっていることを定期的に確認する方法が良いと考えます。
 ※ 当社は、
  この様な実験の方法や測定データ等のノウハウで、
  どんな環境においても、お客様に満足して頂ける作業を
  お届けする努力を続けています。


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