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第241号 サニタリー仕様のセンサの校正方法を確認しました。

新しい校正方法が現場で使えるかどうか確認しました。

 現場で使えるかどうかを確認するために
 「確立された校正方法」と「新しい校正方法」で測定データを比べました。

まず、確立された校正方法で測定誤差を求めました。

 1. 使用するセンサは
    ①標準温度計(これが校正の基準になります。)
    ②L型のセンサ(新しい校正方法で使用)
    ③サニタリー仕様のセンサ(校正対象)
 2. ①②③を恒温槽に浸します。
 3. 所定の温度で安定したら、各温度センサの温度指示値を読み取り、
    誤差を求めます。
HP24110.jpg
HP24111.jpg
 ■ 確立された校正方法では、「L型のセンサ」「サニタリー仕様のセンサ」とも
  誤差はゼロになりました。

次に、新しい校正方法で測定誤差を求めました。

 1. 新しい校正方法で使用するセンサは
   (a) L型のセンサ(これが校正の基準になります。)
   (b) サニタリー仕様のセンサ(校正対象)
 2.L型センサとサニタリー仕様のセンサが同時にピッタリと収まる均熱
   ブロックを使い、電気炉に収めます。
 3. 所定の温度で安定したら、各温度センサの温度指示値を読み取り、
    誤差を求めます。
HP24115.jpg
HP24117.jpg
 ■ 新しい校正方法では、測定誤差はすべての温度で±0.1℃以内に
   なることが分かりました。
 ※ 但し、上記の実験は、あくまで一例で、種々の条件により計測値は
   異なります。

新しい校正方法は現場で使えるひとつのやり方だと考えます。

>> 今回の測定結果より、新しい校正方法は
  センサの挿入長さの差などの測定の条件にもよりますが、実際の現場で
  効果を発揮しそうだと考えます。
 ■ 当社は、
   この様な実験の方法や測定データ等のノウハウで、どんな環境に
   おいても、お客様に満足して頂ける作業をお届けする努力を続けています。


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 第240号 サニタリー仕様のセンサを電気炉で校正する方法を考えました。