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バリデーション関連メルマガ 第204号 天秤の傾きによる指示値の影響

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 [IQシリーズ]天秤の傾きによる指示値の影響を実験しました。
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 メルマガ 第135号実験データ(No.101)に関して、読者から
 お問い合わせをいただくことができました。有り難うございます。
 今回は、そのお問い合わせの内容に関する実験データをご紹介させて
 頂きます。 
【本 文】
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  こんなことをお問い合わせ頂きました。
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 >> そのメルマガでは、
  「そんな僅かな傾きが電子天秤の誤差になります」というテーマで、
    電子天秤の誤差が生じる傾きについてお届けしましたが、
   □ 読者の方からのお問い合わせは、
    「水準の移動後にキャリブレーションを行い、その後の結果を記載して
    頂く方が良いと思います。」というものでした。
  
   ※ このキャリブレーションとは、
     分銅を用いて天秤の表示値とその真の値との関係を求めることですが、
    一般的には、現在の表示値が信頼できないと判断した下で、改めて
     目盛り付けを行う”修正”の意味があります。
   → そこで、キャリブレーションを実施した場合と実施しない場合の実験を
    行ってみました。
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  (当然ですが)使用上、問題のない結果になりました。
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 >> 今回の実験は、(0)、5kg、10kgの分銅を使い、天秤を少しずつ
   傾けた時に、どれぐらいの誤差になるのかを「キャリブレーションを
   行わなかった場合」と「行った場合」の2通りの条件で実験しました。
   ▼ この実験の方法とデータをこちらでご覧頂けます。
     https://www.validation-wa-nks.jp/2013/0627_110000.php 
   今回の条件(当社の測定環境等)では
    □「キャリブレーションを行わなかった場合」では
      水準器が外円接触になると、5Kgだと精度範囲内だけど、10Kgでは
      誤差が大きくなり、精度範囲[±0.2g]を外れることが分かりました。
    □「キャリブレーションを行った場合」では、どの分銅でも《誤差:0》
      になりました。
   ※このように、電子天秤を使用するには、お問い合わせを頂いたように
     キャリブレーションを行ってから、使用することが必要だと分かります。
   但し、ご使用の電子天秤の仕様、性能によっては、実験の結果と違う
      データになることもあると思いますので、ご注意ください。
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  お問い合わせは本当に有り難いです。
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 >> 何時も、お届けするメルマガが読者の皆さん方の業務の中で、少しでも
   お役にたてないかと考えてテーマを選んでいますが、
   まだまだ、読者の方々が必要とされるテーマ、内容になっていないと
   感じています。
   ■ 是非、皆さんから色んなお問い合わせを頂いて、読者の皆さんが
     必要とされるテーマに、少しでも近づいたメルマガを発行して行きたいと
     考えます。
   ☆ 今後とも、宜しくお願い致します。