バリデーション@エヌケイエス株式会社 NKS

NKSバリデーション関連業務のエヌケイエス株式会社

ISO9001に準じた運用システム(QMS)でバリデーション(適格性評価)のサービスを専門にご提供

バリデーションに関する相談窓口
電話でのお問い合わせ
052-522-2184
メール送信フォームからお問い合わせ

バリデーション関連メルマガ 第203号 開栓トルク計は操作の仕方で測定値に影響があるのか

 ——————————————————————
 開栓トルク計は操作の仕方で測定値に影響があるのか?
 ——————————————————————
 読者の方から、開栓トルク計の使い方についてのお問い合わせをいただく
 ことができました。有り難うございます。
 今回は、そのお問い合わせの内容に関する実験データをご紹介させて
 頂きます。 
【本 文】
 ——————————————————————
  開栓トルク計とは
 ——————————————————————
 >> ご存知のように、医薬品、化粧品や飲料など各種容器のスクリュー
   キャップ等の開栓、閉栓時のトルク(ねじりの力)を測定するもので、
   実際にスクリューキャップを回して、その時のトルクを測定します。
 → 今回のお問い合わせの内容は、キャップを回すときのスピードで、
   「ゆっくり」回したときと「サッ」と回したときに測定値に影響がある
    のかというものです。
 ——————————————————————
  操作の仕方でトルクの測定値に差がでるのか??
 ——————————————————————
 >> 4通りの力(2、3、4、5N・m)で締めたスクリューキャップ
   を「ゆっくり」操作したときと「サッ」と操作したときの開栓する
   トルクを測りました。 
   ▼ この実験の方法とデータをこちらでご覧頂けます。
     https://www.validation-wa-nks.jp/2013/0620_110000.php 
  □ 実験結果は、4通りの力で締められたスクリューキャップ総てにおいて、
    「サッ」と回した方が開栓するトルクが大きくなることが分かりました。
  ※ いろいろ調べた結果、どうも、この理由は、「サッ」と回したときの
    慣性力による「+α」の値が、測定値にプラスされてしまうようです。
    よって、「開栓トルク計」を使うときには、「ゆっくり」操作する
    必要があると考えられます。
   但し、ご使用の開栓トルク計の仕様、性能や測定方法(状況)によっては、
      実験の結果と違うデータになることもあると思いますので、
      ご注意ください。
 ——————————————————————
  そこで、「ゆっくり」のスピードをもう少し具体的に考えてみました。
 ——————————————————————
 >> 「ゆっくり」と回すときの開栓のスピードはどれぐらいが良いかを
    今回の実験から考えると
   □ 開栓トルク計の指示値が「少しずつ増加(微増)していく」状態が
     「ゆっくり」というスピードにあっていると思います。 
 ——————————————————————
  お問い合わせ有り難うございました。
 ——————————————————————
 >> 何時も、お届けするメルマガが読者の皆さん方の業務の中で、少しでも
   お役にたてないかと考えてテーマを選んでいますが、
   まだまだ、読者の方々とフィットするテーマを選び出すこと出来ていません。
  ■ 是非、皆さんから色んなお問い合わせを頂いて、読者の皆さんの
    テーマに、少しでも近づいたメルマガを発行して行きたいと考えます。
   ☆ 今後とも、宜しくお願い致します。