No.149 温度計のセンサを取付けたまま校正する方法の検証(変動の緩やかなケース)
1. 測定の概要
温度計を取付けたまま、基準となるセンサを近接させて校正する方法を検証します。
以前の記事では、温度が安定した恒温槽、変動する冷蔵庫を対象設備として行いましたが、このページでは、変動の緩やかな室内の場合について記載します。
1.1 確認対象
熱電対と測温抵抗体、それぞれタイプの異なる2種類(計4種類)のセンサを
準備しました。
1.2 測定の方法
①温度センサを記録計に接続する。
②室内に温度センサ同士を近接させて設置する。
③測定温度が安定したら、温度の変化を測定する。
【検査項目】
データ収集間隔: 2秒
以下の組み合わせで測定を行います。
□熱電対
・シース熱電対 2本
・被覆熱電対 2本
・シース熱電対×被覆熱電対
□測温抵抗体
①シースタイプ測温抵抗体 2本
②フィルム測温抵抗体 2本
③シースタイプ測温抵抗体 × フィルム測温抵抗体
1.3 測定のイメージ
2. 測定の結果
各組み合わせでの測定結果は以下のようになりました。
■熱電対
□測定結果をグラフにすると、以下のようになります。
■測温抵抗体
□測定結果をグラフにすると、以下のようになります。
今回の測定では、どの組み合わせでも「0.1℃以下」のズレでした。
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