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No.149 温度計のセンサを取付けたまま校正する方法の検証(変動の緩やかなケース)

1. 測定の概要

温度計を取付けたまま、基準となるセンサを近接させて校正する方法を検証します。
以前の記事では、温度が安定した恒温槽、変動する冷蔵庫を対象設備として行いましたが、このページでは、変動の緩やかな室内の場合について記載します。
1.1 確認対象
  熱電対と測温抵抗体、それぞれタイプの異なる2種類(計4種類)のセンサを
  準備しました。
HP14110.jpg
HP14310.jpg
1.2 測定の方法
 ①温度センサを記録計に接続する。
 ②室内に温度センサ同士を近接させて設置する。
 ③測定温度が安定したら、温度の変化を測定する。
  
 【検査項目】
  データ収集間隔: 2秒
 以下の組み合わせで測定を行います。
 □熱電対
  ・シース熱電対 2本
  ・被覆熱電対   2本
  ・シース熱電対×被覆熱電対
 □測温抵抗体
  ①シースタイプ測温抵抗体 2本
  ②フィルム測温抵抗体     2本
  ③シースタイプ測温抵抗体 × フィルム測温抵抗体
1.3 測定のイメージ
HP14910.jpg

2. 測定の結果

各組み合わせでの測定結果は以下のようになりました。

■熱電対
HP14940.jpg
 □測定結果をグラフにすると、以下のようになります。
HP14941.jpg
■測温抵抗体
HP14950.jpg
 □測定結果をグラフにすると、以下のようになります。
HP14951.jpg
今回の測定では、どの組み合わせでも「0.1℃以下」のズレでした。
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