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No.147 冷凍庫で温度計のセンサを取付けたまま校正する方法の検証(熱電対センサ使用)

1. 測定の概要

装置で温度計を取付けたまま、基準となるセンサを近接させて校正する方法を検証します。
以前の記事では、温度が安定した恒温槽を対象設備として行いましたが、
このページでは、冷凍庫をタイプの異なる熱電対センサを用いた場合について記載します。
1.1 確認対象
   ●冷凍庫
     メーカ  :シャープ
     型式   :SJ-23TE
1.2 測定の方法
 ①温度センサを記録計に接続する。
 ②冷凍庫内に温度センサ同士を近接させて設置する。
 ③測定温度が安定したら、温度の変化を測定する。
  
 【検査項目】
  データ収集間隔: 2秒
  ①被覆タイプのT熱電対×被覆タイプのT熱電対
  ②シースタイプのT熱電対×シースタイプのT熱電対
  ③被覆タイプのT熱電対×シースタイプのT熱電対
1.3 測定のイメージ
HP14730.jpg

2. 測定の結果

各組み合わせでの測定結果は以下のようになりました。
HP14760.jpg
測定結果をグラフにすると、それぞれ以下のようになります。

①被覆タイプのT熱電対×被覆タイプのT熱電対 2本の比較
HP14751.jpg
②シースタイプのT熱電対×シースタイプのT熱電対 2本の比較
HP14752.jpg
③被覆タイプのT熱電対×シースタイプのT熱電対 2本の比較
HP14753.jpg
今回の測定では、③の組み合わせで「1.3℃」という相当なズレが発生しました。
これは以前の実験データから考えると、センサの応答性の違いが要因と考えてよいと思います。
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