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バリデーション関連メルマガ 第179号 装置で温度計のセンサを取付けたまま校正する方法の検証(準備1)

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 装置で温度計のセンサを取付けたまま校正する方法の検証(準備1)
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 今回は、「設備・装置のバリデーションのポイント」をテーマにした当社
 セミナーでお客様から頂いたご質問を、独自の実験とそのデータからお答
 えしたいと思います。
 
【本 文】
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  頂いたご質問のポイントは。
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 >> 恒温槽の温度を制御している温度計の校正で、温度センサを装置から
   取り外さないで校正ができるのかというものでした。
   この校正の一つの方法としては、温度計のセンサと同じ場所(近傍)
   を標準の温度計を使って測定して、双方の温度計の値を比較することが
   考えられます。
  □ この方法の有効性を検証するには、校正結果が装置による誤差か測定
    センサの誤差なのか分からなくなるので、まず、検証に使用する誤差
    と応答性を確認する実験を行いました。
 
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  使用する熱電対タイプの温度センサ間の誤差確認を行いました。
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 >> この試験は、一般的にセンサの校正に使われる恒温液槽を使って、
   使用する2種類(被覆熱電対、シース熱電対)のセンサ間の誤差を
   ハッキリさせておきます。
  
   ▼ 測定方法とデータは、こちらでご覧頂けます。
     https://www.validation-wa-nks.jp/2012/1213_110000.php
  
   ■ このように、準備した2種類の熱電対タイプの温度センサ間には
     殆ど誤差が無いこと(あっても、0.1℃)が分かりました。 
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  次に、各温度センサの応答性を調べました。
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 >> 応答性とは、温度センサが恒温槽の温度と同じ温度に近づく速度をいいます。
   また、この応答性は温度センサ毎に違い、近傍の測定時の誤差に大きく
  影響します。
  ○ 使用する各熱電対タイプの温度センサの応答性を調べました。
  
   ▼ 測定方法とデータは、こちらでご覧頂けます。
     https://www.validation-wa-nks.jp/2012/1213_111000.php
  ■ 実験の結果、準備した熱電対タイプのセンサでは
    □ 2本の被覆熱電対の応答時間はほぼ同じ(約4秒)
    □ 2本のシース熱電対の応答時間はほぼ同じ(約2秒)
    になり、熱電対の先端をテフロンモールドした被覆熱電対タイプの方が
    長く(2倍)になりました。
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  もう一つ使用する測温抵抗体タイプのセンサの性能も調べてみます。
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 >> 次回は、同じやり方で、測温抵抗体タイプのセンサの性能を調べてみます。
  ※ 当社は、
    フィールドでバリデーションの実務を行ってきたこの様な測定の
    ノウハウで、どんな環境においても、お客様に満足して頂ける作業を
    お届けする努力を続けています。