No.140 露点温度測定時の配管材質による測定値の違い
1. 測定の概要
圧縮空気、窒素ガスなどの品質(露点温度)測定に使用する配管材質により
露点温度がどのように影響するかを確認します。
1.1 測定対象
  □窒素ガス
1.2 使用する測定器
  □露点温度計(ヴァイサラ製 MI70/DMP74B)
   測定範囲 -70~+30℃DP
   精度     ±2℃
1.3 測定の方法
 ①窒素ガスボンベに減圧弁を取り付ける。
 ②ステンレス(SUS316)製の配管で、減圧弁~露点測定用サンプリングセル間を
   接続する。
 ③窒素ガスを流し、露点温度が安定したら測定値を読み取る。
 ④配管をウレタン樹脂製のもの(1m、3m)にそれぞれ取り替え、同様に測定を行う。
  
 【検査項目】
  測定する項目 : 露点温度
  確認する配管と継手の種類は以下のとおり。

1.4 測定のイメージ

2. 測定の結果
 配管の材質にステンレス(SUS316)、ウレタン樹脂を用いたときの
 露点温度の測定結果は以下のようになりました。

上記の測定結果をグラフにすると、以下のようになります。

※今回の測定では、同じ長さの配管でも、露点温度で20℃以上の差が出ることが分かりました。
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 メールマガジン 第178号 測定用の接続配管による露点温度の違い! br>
