バリデーション@エヌケイエス株式会社 NKS

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バリデーション関連メルマガ 第162号 送液量測定時の最適な蒸発防止剤(OIL)量の検証!

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  送液量測定時の最適な蒸発防止剤(OIL)量の検証!
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 前回はお約束していた実験が間に合わず、テーマを「9月に開催します無料
 セミナーNo.4901」に変更してお届けしました。
  ▼この無料セミナーはこちらでご覧頂けます。
   https://www.validation-wa-nks.jp/v_seminar/
 今回は、前々回のメルマガでお約束していましたテーマの実験ができま
 したので、最適なシリコーンOILの投入量についてお届けします。 
【本 文】
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  OILの量で水の蒸発の抑制効果が変わるのか?
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 >> OILが水の蒸発を抑制するのは、水の表面が油膜に覆われて、直接、
   水が大気と接触しないためと考えられますので、
  
   この油膜の覆われ具合、即ち、油膜の厚さによって蒸発の抑制の
   度合いが変わると考えられます。
  □ そこで、同じ容器でOIL量を変えて(油膜の厚みを変える)、
    今までと同様の実験を行い、水の蒸発量を測定してみることに
    しました。
  
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  OILの量で水の蒸発の抑制効果は余り変わらない!
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 >> それぞれの容器に、投入するOIL量を段階的に変えて、今までと同様
   の実験を行いました。
   ▼ 測定方法とデータは、こちらでご覧頂けます。
     https://www.validation-wa-nks.jp/2012/0809_110000.php
  
   ■(この実験から)送液量を正しく測るには、OILの量は余り影響
     しないことが分かりましたが、どんな量であってもOILを使う
     ことが重要だと言えます。
    ※ そこで、OILを使った送液量を測るときの手順を簡単にご紹介します。
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  OILを使った送液量の測定手順はこんな感じになります。
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 >> 今までの実験から、水の蒸発が問題となるマイクロシリンジポンプの
   送液量などを「秤(電子天秤)」で測定する時の手順をご紹介します。
   ①測定したい送液量に見合った容器を準備する。
   ②その容器の大きさに応じたOILを投入する。(投入量は、実験結果より)
   ③OILが投入された容器を電子天秤に載せて、その状態をゼロ(”0”)
    とする。
   ④マイクロシリンジポンプなどから容器に送液して、電子天秤の値を
    読み取る。・・・ ・・・。
   といった感じになると思います。
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  測定する現場環境で蒸発量の変化を調べてみることにします。
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 >> 次回は、現場で測定する状況(実際の作業に見合った状況)での、水の
   蒸発による質量の変化を測定したいと思います。
  ■ 当社は、
    フィールドでバリデーションの実務を行ってきたノウハウで、どんな
    環境においても、お客様に満足して頂ける作業をお届けする努力を
    続けています。