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バリデーション関連メルマガ第156号 「風量計の値」と「風速からの算出風量の値」は30%も差が出ました!

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  「風量計の値」と「風速からの算出風量の値」は30%も差が出ました!
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 今回は、前回のメルマガでお伝えした「風速から算出した風量値」と
 「風量計そのもので測った風量値」を比較・検討をしてみます。 
  ▼ 前回のメルマガは、こちらでご覧頂けます。
    第155号風速試験での整流板の効果は?
    https://www.validation-wa-nks.jp/2012/0621_113000.php
【本 文】
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  TSI社製の風量計を使って実験しました。
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 >> この実験に使ったTSI社製のアキュバランス マイクロメータ風量計を
   ご紹介します。
   ▼ この風量計の外観と概略仕様は、こちらでご覧頂けます。
     https://www.validation-wa-nks.jp/2012/0628_110000.php
  □ この風量計は、フードを通過する空気を、面倒な計算をしなくても
    直読できるなど結構使い勝手の良い測定器です。
  
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  大変気になる風量値の差が出ました。
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 >> 前回のメルマガで紹介しました整流板を使った装置で、同じような条件で
   「上記で紹介した風量計」を使って実験しました
   ▼ 測定方法とデータは、こちらでご覧頂けます。
     https://www.validation-wa-nks.jp/2012/0628_110000.php
  □ データを見てみると
    理由は分かりませんが「今回風量計で測定した値:平均値2.1m3/h」は 
    「前回風速から算出した風量値:平均値2.98m3/h」より、平均値で約30%
    も低くて出ました。
    (つまり、「風速から算出した風量値」の方が高かったことになります)
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  風量値の差の原因は2つあると考えられます。
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 >> 今回風量計で測った値の方が、送風機の定格値(2m3/h)に近い値になって
   いますので、整流板を使った装置や風速測定のやり方に問題があると考え、
   2つの原因を想定しました。
   1.整流板の構造  2.ダクト配管の長さ
  □ これらを改善することで、「風速から算出した風量値」と「風量計で
    測定した値」がどれぐらい変化するか調べることにしました。
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  次回は、装置に改善を加えて風速/風量を測定してみます。
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 >> 2つの「差の原因」を以下の様な具体的な対策で実験をします。
   1.整流板の構造は、整流板の厚みが影響していると考え、流速に影響
     しない程度の整流板に改良します。
   2.ダクト配管の長さは、長いほど良いと思いますが、現場で使える
     現実的な長さに改良します。   
  ■ 当社は、
    フィールドでバリデーションの実務を行ってきたノウハウで、どんな
    環境においても、お客様に満足して頂ける作業をお届けする努力を
    続けています。