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バリデーション関連メルマガ第150号 攪拌機を使っても攪拌の目的が実現できていないかも?

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  攪拌機を使っても攪拌の目的が実現できていないかも?
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 前回のメルマガでご紹介しました当社独自の実務冊子は、多くの皆様から
 ご要望を頂くことができました。有り難うございました。これからも、
 機会がありましたら、現場で使えそうな冊子をご紹介したいと思います。
 今回は、前回、測定データが間に合わなかった「攪拌機のプロペラの回転数」
 についてご紹介します。
【本 文】
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  そもそも攪拌機とは・・・。
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 >> 例えば、お風呂のお湯が熱くて入れない時に、水を足して、かき混ぜて、
   程良い温度にして入浴していると思います。
   この様に、かき混ぜて、目的(適温)を達成することを攪拌といい、
   攪拌する装置が攪拌機と呼ばれます。
  (洗濯機も攪拌機の一種で、槽内をプロペラで攪拌して洗濯します。)
   □ この様な攪拌機は、プロペラにかかる負荷によって、回転数が変化
    することがあると言われています。
   ■ そこで、試験室などで使用される汎用的な攪拌機を使って、
    負荷(水の深さ)によってどれぐらい回転数が変わるか実験して
    みることにしました。
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  負荷(水の深さ)に比例して、回転数が変化しました。
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 >> この実験では、ビーカー内の水量を段階的に増やして(負荷を増す)、
   プロペラの回転数を測定しました。
  
  ▼ 測定方法とデータは、こちらでご覧頂けます。
    No.113 攪拌機の負荷量による回転数の変化
    https://www.validation-wa-nks.jp/2012/0517_110000.php
  ■ 今回、実験に使った攪拌機では負荷(水の量)とプロペラの
    回転数は反比例することが分かりました。(水を増やすと回転数が低下する。)
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  攪拌の目的が実現していないかもしれません。
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 >> 攪拌機の回転数が思った通りになっていないと
   □ 温度の分布状態が均一にならない
   □ 発生する熱が発散できない
   □ 成分の分布状態を微細化・均一化できない
   等、攪拌で期待される結果が実現できないと考えられます。
  ■ 上記の様な目的を実現するには、目的に見合った回転数になって
    いることを使用状態で確認することが重要と思います。
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  使用状況で測定することがベスト!
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 >> 実験の様に、攪拌機の操作状況(量、粘度など)によって、回転数が
   変化する装置を使用する場合は、目的とする使用状況で回転数を確認
  (測定)することが重要と考えます。
 ●当社は、
   フィールドでバリデーションの実務を行ってきたノウハウで、
   どんな環境においても<お客様に満足して頂ける作業をお届けする努力を
    続けています。