バリデーション関連メルマガ第148号 窒素ガス品質測定時の酸欠防止用押し込み空気量の変化?
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窒素ガス品質測定時の酸欠防止用押し込み空気量の変化?
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先のメルマガ第139号、第140号では、同測定時の酸素濃度に関する情報を
お届けしてきました。
〈これらのメルマガは、こちらからご覧頂けます。〉
第139号 [OQシリーズ]酸素濃度が下がると危険!
https://www.validation-wa-nks.jp/2012/0223_113000.php
第140号 [OQシリーズ]換気による酸素濃度の大気圧までの戻り方
https://www.validation-wa-nks.jp/2012/0301_113000.php
今回は、この酸素濃度を上げるために使われる「空気を送り込む配管(ダクト)」
に関するデータをお届けします。
【本 文】
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酸欠の防止には、換気装置が使われます。
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>> 酸欠危険作業主任者は作業開始前に、換気装置を使い作業場所等の容積
の3~5倍以上の量の空気を送(排)気し、更に、作業中その換気装置
を稼働させておくことが義務付けられています。
通常、換気装置では、作業場所に空気を送り込むために折りたたみ
ダクトを使用しますが、
使い方によって、ダクトの吹き出し口の風量が送風機の定格通りに
ならないと言われています。
■ そこで、折りたたみダクトの使い方によって、風量がどれぐらい変化
するのか実験をしてみることにしました。
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驚いたことに、最大で約33%も低下することが分かりました。
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>> 現場でのダクトの使い方を想定して、ダクトをストレート(直管)で
使った場合、L字にした場合、クランク形にした場合に分けて実験を
しました。
▼ 測定方法とデータは、こちらでご覧頂けます。
https://www.validation-wa-nks.jp/2012/0426_110000.php
□ 今回の実験では、ダクトの曲げの箇所が多いほど風量の低下量が
大きくなりました。
□ ダクトを3箇所曲げた時に、風量が最大33%も低下したときは
チョットびっくりしました。
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送(排)気には、充分な時間をかける必要があります。
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>> 安全な作業環境を作るには、
この実験の様に、折りたたみダクトの設置状況によって空気の送(排)
気量が大きく変わるため、思った以上に時間がかかります。
だから、ルールでは3~5倍以上の量の空気を送(排)気することに
なっていると思われます。
□ しかし、例え、充分な空気を送り込んだとしても、先のメルマガと
同様に、酸欠危険作業主任者のもと実際の作業場所の酸素濃度を
絶えず確認することが重要なことになると考えられます。
● 当社では、フィールドでバリデーションの実務を行ってきたこの様な
ノウハウで、どんな環境においても安全な作業をお届けする努力を
続けています。