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バリデーション関連メルマガ 第139号 [OQシリーズ]酸素濃度が下がると危険!

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 [OQシリーズ]酸素濃度が下がると危険!
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 一般的に、酸素濃度が低い場所で作業すると健康に影響することがあると
 言われています。
 今回は、当社の品質測定作業の中にも、この様な状況になる場合が考え
 られる為、作業室内の酸素濃度の低下に関する実験することにしました。
【本 文】
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  どんな感じで酸素濃度は低下するのか?
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 >> バリデーションでの検証作業の中には、
   例えば、「製品の梱包時のN2の封入」などに使用するN2ガスの
   品質測定があり、この様な場所では、ヒョットしたら酸素濃度が
   低下する危険性を考えておく必要があると思います。
  □ その検証作業時には、
    酸欠危険作業主任者のもと、換気を良くして、酸素濃度計で作業
    現場の酸素濃度を測定し、安全な環境を確認しながらの作業になり
    ますが、
  ■ 実際、どれぐらいのエリア(空間)であれば、どんな感じに酸素濃度が
    低下するのか知りたいと思い実験しました。 
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  酸素濃度は「8分毎」で「0.1%ずつ」低下しました。
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 >> この実験は、8m3(縦:2m、横:2m、奥行:2m)の屋外に設置しても
   雨風が入り込まない程度のコンテナの中に、N2ガスを5L/min(分)
   で流し込んで、酸素濃度計でコンテナ内の酸素濃度を測定しました。
   ▼ 測定方法とデータはこちらでご覧頂けます。
     https://www.validation-wa-nks.jp/2012/0223_110000.php
  ■ 今回の測定条件では、
    「呼気・脈拍の増加、頭痛、悪心、吐き気」等の症状が出る
    【酸素濃度:16%】に低下するには、約7時間かかることが
     分かりました。
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  作業者の安全を確保するポイント
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 >> 測定場所での安全の確保には、酸欠危険作業主任者による安全対策が
   重要になります。
   例えば、「作業手順・方法の決定及び直接指導」「換気装置・空気
   呼吸器、測定器具などの点検・整備」「使用状況の監視」を行う
   ことが安全対策になると考えます。
  □ この様な測定作業場所の安全な環境を維持するには、どれぐらいの
    換気をしたら良いかが、実際の現場では大事なポイントとと考えます。
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  そこで、来週は換気の実験を行います。
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 >> 今回の実験では、酸素濃度の低下について実験しましたが、
   同じコンテナを使って、換気によって、酸素濃度がどんな感じに上昇して
   いくのか実験することにします。 
●当社では、フィールドでバリデーションの実務を行ってきたこの様な
   ノウハウで、どんな環境においても安全な作業の実現に努力を続けて
   います。