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バリデーション関連メルマガ第138号[CALシリーズ]据え付け場所で校正が必要とされる理由

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 [CALシリーズ]据え付け場所で校正が必要とされる理由
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 当社のホームページなどから、時折、「厚生労働省より発令されている
 バリデーション基準に定められる校正」の実施場所についてお問い合わせ
 を頂くことがあります。
 今回は、この校正を据え付け場所で実施する理由について、当社の考え方を
 ご紹介します。
【本 文】
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  機器は出荷前に、すでに校正されています。
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 >> 皆さんが購入する機器は、その機器を製造したJIS工場内で校正されて
   います。
   そして、この校正は、JIS認定工場で行われるため「JIS Z 8703」の
   要求に沿って、以下の標準状態で校正が実施されています
 
    □ 温度:試験の目的に応じて、20℃、23℃又は25℃のいずれか
    □ 湿度:相対湿度50%又は65%のいずれか
    □ 気圧:86KPa以上106KPa以下         
  ■ 即ち、皆さんが購入する機器は定められた環境で、すでに校正が行われ、
    校正成績書を付けて出荷され、皆さんのお手元に届くということになります。
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  だけども、そのままでは使用できません。
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 >> 購入した機器を、そのまま実際の現場に据え付けても正常に動作しない
   場合があります。なぜなら、据え付けた現場では標準状態とは異なった
   環境だからです。
   例えば、温度が標準状態を外れた時に、どんな状態になるかを実験した
   データをご紹介します。
   ▼ 差圧伝送器の環境温度の影響例はこちらでご覧頂けます。
     https://www.validation-wa-nks.jp/2011/0519_110000.php
   ▼ 指示計の環境温度の影響例はこちらでご覧頂けます。
     https://www.validation-wa-nks.jp/2011/0127_110000.php
   ▼ 圧力計の環境温度の影響例はこちらでご覧頂けます。
     https://www.validation-wa-nks.jp/2010/1209_110000.php
    この様に、実際に使用する現場の環境では、要求している精度を
    満足できないことがあると思います。
  ■ そのため、規格では据え付けの後に校正をするように要求しています。
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  規格(バリデーション基準)での校正のタイミング
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 >> 規格(バリデーション基準)の設備新設時の予測的バリデーションでは
   ①設備の据付時における設備の適格性の確認
   ②校正
   ③稼働性能適格性の確認
   ④実生産規模での確認      が要求されています。  
   ▼ 上記の規格(バリデーション基準)の詳細はこちらでご覧頂けます。
     https://www.validation-wa-nks.jp/2011/09/22/validation_st.pdf
   ■ このことは、現場に機器を据え付けて、①据付時適格性確認を行った
     後に、②校正を実施することを要求しています。つまり、そうしないと
     機器が正常に働かくなるからです。
   ○ また、移動させて使用することができる機器では、場所を変えた
     その時々に、据付後に校正する必要があります。
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   ※当社は、
    フィールドでバリデーションの実務を行ってきたノウハウで、
    どんな環境においても正しい数値をお届けし続けます。