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バリデーション関連メルマガ第116号[OQシリーズ]測定繰り返し回数(n)を考える。[その4]

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 [OQシリーズ]測定繰り返し回数(n)を考える。[その4]
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  前回は、予定していた実験の遅れもあり、急遽でしたが、「データセンター
  室内環境の検証」というテーマで、IT関連ではチョットホットな情報を
  お届けできたと思います。
  今回は、遅れていたタイマーの設定時間の測定実験が終わりましたので、
  そのデータをご紹介します。
【本 文】
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  推論を検証してみました。
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 >> メルマガ第114号の「測定繰り返し回数(n)を考える」の[その3]で、
   測定回数は”測定値に関係する要素の多少に大きく影響されるのでは
   ないか?”という推論を立てました。
   そこで、この推論の検証のひとつとして、測定回数が大きいと
   考えられる実験を取り上げました。
  ■ その実験は、「使用環境温度」と「使用電源電圧」を変化させて、
    タイマーの設定時間を測定するモノです。
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  やはり、大きなバラツキがでました。
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 >> この実験は、下記のデータに示しますように、温度と電源電圧を
   タイマーの使用現場の環境の近い状態にして実験しました。
   
  ▼ 測定の条件や測定データはこちらでご覧頂けます。
     https://www.validation-wa-nks.jp/2011/0901_110000.php   
   また、この実験の要素を考えると下記の様になると思います。
     ・室内(設置場所)温度の変化
     ・電源電圧変動
     ・測定に使ったストップウォッチの精度
     ・人(測定システム)から生じる誤差   ・・・など
   
  ■ やはり、この様に要素が多い実験のため、測定繰り返し回数(n)は、
    「n=4」という結果になりました。
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  この推論は、当たり前のことかも?
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 >> 実験を重ねてくると、
   要素の多い場合は(n)が大きく、要素の少ない場合は(n)が
   小さくなるという推論は、「当たり前では?」と思う様になって
   きました。
  
  ● 本当は、
    測定回数(n)を決めるには、その測定が本来持っている誤差要素の
     ・要素一つ一つの持つ誤差を小さくすること
     ・また、要素そのものを無くすること
    が重要ではと考えました。
   ⇒ そして、上記のことに、どれだけ対処「出来るか」「出来ないか」が
    測定回数(n)の大きさに影響するのではないでしょうか?
  ※ 次回の実験は、このことをポイントにして
    今回と同じ測定システムで、環境温度、電源電圧を一定にして、
    (要素を2つ減らした)実験をしたいと思います。