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No.67 アナログ式指示計の使用環境温度の影響

ポンプ、ファンの電流や回転数の指示で使われる、アナログ式指示計。
動力制御盤(パネル)等がある、様々な場所で目にする計器の一つだと思います。
以前ご紹介したブルドン管式圧力計と同じく、幅広い設置環境で使用されています。
⇒ こういったアナログ式指示計の機構の各部は金属で出来ています。
  と、いうことはブルドン管の圧力計と同じく、環境温度による金属の収縮
  (=指示値への影響)が考えられるので、これを確認することにしました。
電圧計
1.測定
1.1 測定対象の計器
 □ アナログ式指示計 (電圧入力)
  <仕様>
   ・入力範囲: 0~10V DC
    ※目盛板は0~1800rpm
   ・精度: 2.5級
   ・使用温度: -10~60℃
1.2 測定に用いた測定器
 □ 温度計   : 計器の環境温度を計ります。
 □ 電圧発生器: 計器に信号(直流電圧)を入力します。
1.3 測定の方法
 測定は以下の方法で実施しました。
  ① 恒温槽にアナログ式指示計と基準の温度センサを入れる。
  ② アナログ式指示計を電圧発生器と接続する。
  ③ 恒温槽を検査する環境温度にする。
  ④ アナログ式指示計の指針が0/450/900/1350/1800rpm
    になるように電圧を入力し、0/2.5/5/7.5/10Vとの誤差を求める。
  ⑤ 恒温槽を他の環境温度に設定し、同様に測定を行う。
 【検査点】
   電圧入力値 : 0/25/50/75/100%F.S.相当(0/450/900/1350/1800rpm)
     ※目盛と指針が一致するように電圧を微調整し、調整分を誤差とする
   環境温度  : -25/0/25/50/75℃
1.4 測定の状況
 恒温槽内部に配線したアナログ式指示計と温度計を入れ、恒温槽を運転する。
HP6702.jpg
2.測定した結果
2.1 「環境温度」による「アナログ式指示計の誤差」のグラフ
グラフ
 □ 許容値内に収まってはいるものの、基準とした25℃との温度差が
   大きくなる程、誤差も大きくなっています。
2.2 測定結果一覧
 HP6704.jpg
3.正しく使用するために
 □ 一般的に計器は、使用する環境温度が決められています。
   今回のアナログ式指示計では【-10~60℃】で使用するのが前提ですが、
   実際の現場では室内の熱源や冷気等で、この温度範囲を超えることがあります。
   そんな時には、『遮蔽板で熱を遮断』、『熱源から離す、取付け場所を変える』など、
   状況に応じた対策をとることで、環境温度による影響を抑えることができます。


▼関連「装置の実験データ」はこちら
  No.62 ブルドン管式圧力計の使用環境温度の影響
  No.54 電源電圧によるタイマー作動時間の変化
  No.53 環境温度によるタイマー作動時間の変化
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