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第88号 [OQシリーズ]クリーンベンチのシャッター開口部の風速データ

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  OQ(稼働時適格性確認)シリーズ[クリーンベンチの風速]
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 前回は、作業台が汚染されないように空気が流れているかどうかを
 作業台の風速を測定することで確認しました。
 今回は、クリーンベンチの外から汚い空気が流れ込む可能性がないか
 「開口部からの吹出し風速」を測定して調べましたのでご紹介します。
  ▼ 前回号(第87号 [OQシリーズ]クリーンベンチの作業台の風速データ)は、こちらからご覧頂けます。
    https://www.validation-wa-nks.jp/2011/0113_113000.php
【本 文】
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  作業台は汚染されていないか・・・?
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 >> このクリーンベンチでは、
   一般的に、開口部から外への風速が「0.3~0.7m/sec」であれば、
   クリーンベンチ内の作業台は汚染されないと言われています。
   そこで、いつも使っているシャッターの位置(150mm)を変えた時でも、
   本当に作業台が汚染される可能性がないのか気になり、開口部風速を
   測定しました。
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  開口部からの吹き出し風速データはどうなっているのか?
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 >> 前面開口部のシャッター位置を20mm/150mm/300mmと変えた時の
  「開口部からの吹き出し風速への影響」を測定しました。
  ▼ 測定方法とデータは、こちらでご覧頂けます。
    https://www.validation-wa-nks.jp/2011/0120_110000.php
  ● 当たり前ですが、
    開口部のシャッター位置が低くなる(開口量が減る)と風速が大幅に
    増加する傾向が分かります。
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  シャッター位置が高い時が問題でした!
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 >> 前面開口部のシャッター位置が300mmの時には、一般的に問題ないと
   される開口部風速「0.3m/sec」を下回ることが分かりました。
   一概に言えませんが、
    風速が遅くなることで、気流の乱れや吸排気のバランスが崩れて、
    作業台を汚染する可能性があると思われます。
  ● このクリーンベンチでは、シャッター位置が150mmの時が、作業台が
    汚染されにくく使い勝手も良い位置であることが分かりました。
  ■いつも適切な開口量で使えるように
   シャッターにストッパーを付ける、開け過ぎるとアラームが鳴る、
   などが工夫として考えられます。
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  やっぱり、データがモノを言う。
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 >> 装置を使用する環境で測定したこの様なデータを知ることで、装置を
   安心して使うことができると思います。
  ●当社では、
   フィールドでバリデーションの実務を行ってきたノウハウで、
   どんな環境においても正しい数値をお届けし続けます。