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第84号[IQシリーズ]ブルドン管式圧力計の使用環境温度の影響

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  IQ(据付時適格性確認)シリーズ[環境測定]
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  今回は、IQシリーズとして、頻繁に使用されるブルドン管式圧力計の
  使用環境温度の影響についてご紹介します。
【本 文】
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  使用環境温度による指示誤差?
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 >> どこの現場でもよく使われるブルドン管式圧力計。
   皆さんも目にする機会の多い測定器と思います。
 □ 金属の部品で組み立てられたこのブルドン管式圧力計は「エー!こんな
   過酷な場所で使われているのだ」と感心する時があります。
  →そこで、今回はこのブルドン管式圧力計の環境温度による影響が
   どれぐらい出るのか、測定してみました。
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  測定結果は? ⇒ 環境温度による影響は確かに出ました!
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 >> 圧力計の一般的な使用環境を、0,25,50℃に設定して測定しました。
  ▼ 測定方法とデータをこちらでご覧頂けます。
    実験データNo.62 ブルドン管式圧力計の使用環境温度の影響
    https://www.validation-wa-nks.jp/2010/1209_110000.php  
 >> このデータから次のことが分かりました。
  □ 環境温度変化によるのズレは、最大1.4%あることが解りました。
  □ 使用温度範囲の上限を5℃越えても精度内の性能がでました。
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  使用温度範囲外で使用する時の注意点
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 >> ブルドン管式の圧力計は、使用される黄銅・リン青銅や鋼などの材質上
   膨張・収縮により指示値に誤差が発生します。
   そのため、使用温度範囲(今回の圧力計:-5~45℃)で使用することが
   前提ですが、実際の現場では、その温度を越えて使用する必要が出てきます。
   そんな時には
   「断熱材で熱を遮断する」「使用場所を変える」等の工夫や
   「耐熱モデルを使用する」などを検討する必要があります。
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  使用環境で測定することがベスト
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 >> この様に、使用環境温度で誤差が生じるブルドン管式の圧力計も、
   使用環境で精度を保証することが重要と言えます。
 ●当社は、
   フィールドでバリデーションの実務を行ってきたノウハウで、
   どんな環境においても正しい数値をお届けし続けます。
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  【急に舞い込んだ病院の手術室内の環境測定】
   クリーンルームの設備メーカーさんより、続けざまに、病院の手術室内の
   環境測定のご依頼をいただきました。
   ⇒これらのご要求にも、当社の製薬工場での作業ノウハウで
    お役に立てることが出来ました。
   ■ 近々、手術室内での測定の様子をご紹介する予定です。