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メールマガジン第56号 [IQシリーズ]入力信号配線の長さで温度表示値が変わる!

  前回のメルマガでは、IQシリーズの4回目として、現場でよく
  使われているマノスターゲージ(差圧計)の取付姿勢による
  測定値の影響をお届けしました。
  今回は、その5回目として、現場でよく使用されている抵抗(一般的に
  白金測温抵抗体、ニッケル測温抵抗体と呼ばれている)入力タイプの
  温度計等の入力配線による温度表示値への影響を測定しましたので
  ご紹介します。
【本 文】
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  気にしていますか? 温度計には、入力配線の長さに制限があります。
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 >> 今回検証に使用した温度計では、入力配線の長さは抵抗値で
   10Ω以下と機器の仕様で決められています。
   この抵抗値(10Ω)を長さに換算すると、
   ■ よく使用される配線太さ[0.75mm2]では、400mまで
   ■ もう少し太いサイズの[1.25mm2]では、600mが
     限度になります。
  ○ この入力配線の長さがどれぐらいの誤差になるのか?と疑問に思い
    長さによる温度表示値の影響を調べました。
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  入力配線が「1000m」を越えると温度表示値に変化が現れました。
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 >> 温度表示器に、入力配線の長さに相当するいくつかの抵抗を
   接続して試験しました。
  ▼ 測定方法とデータはこちらでご覧いただけます。
    https://www.validation-wa-nks.jp/2010/0520_110000.php
 ● 上記のデータから
   温度計の仕様「10Ω」以下では正しく測定できることが分かります。
  ■ 正しく測定できることを確認するために配線の抵抗値を測っても
    良いですが、もっと簡単な方法があります。
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  その方法は『模擬ループキャリブレーション』と呼ばれています。
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 >> これは、温度センサーの代わりに模擬抵抗を使って、温度表示値を
   確認するやり方です。
  ▼ 具体的なやり方は、こちらでご覧いただけます。
    https://www.validation-wa-nks.jp/2010/0520_111000.php
  ○ この方法は、バリデーションでの据付時適格性確認(IQ)で
    応用できますので是非、活用してみてください。
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  現場という環境で、確実に測定しています
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 ●当社は、
   フィールドでバリデーションの実務を行ってきたノウハウで、
   どんな環境においても正しい数値をお届けし続けます。