バリデーション@エヌケイエス株式会社 NKS

NKSバリデーション関連業務のエヌケイエス株式会社

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No.10 装置運転の判定基準を自信を持ってお決め下さい。

『業務に活(ツカ)える情報 No.10』
時折、
GMPや局方の理解とか上からの指導によって、自社装置の判定基準に自信のないお客様からご相談を受けます。
当社は、その様なお客様に対して、判定基準のだし方を下記の観点からご説明申し上げています。

判定基準を決めるための要素(例)

  ・局方、規格等の定められた基準・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・①
  ・SOP等で設定された、工程で許される状態の許容幅・・・②
  ・使用装置のカタログスペック・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・③
 上記の要素では、
  ①、②は満たすべき要件です。
  ③は設定できる基準(厳密さ)の上限です。

上記の要素に具体的な数値を設定し、判定の基準を考えてみます

判定基準
 >> ここで、各要素について考えると、
  ①:この範囲から外れると大きな問題となるため、判定の基準はこれより厳しく(狭く)
    設定した方がよい。
  ②:①の要件を加味して定めてあることが多いが、この要件も外れると対処が必要な為
    これより厳しく(狭く)設定した方が良い。
  ③:装置の性能がこれ以上は保障できない、という数値なので、判定の基準は
    これより緩く(広く)設定した方が良い。
 >> この為、判定の基準は以下のように考えます。
10-01.JPG
  ■即ち判定の基準は、
    『32.5±1℃~32.5±2℃の範囲での設定』
    が適当と考えられます。

上記内容を図で表すと以下のようになります

10-03.JPG


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